BUMP OF CHICKENの名曲『(please)forgive』について

私は中学時代からBUMP OF CHICKENの信者です。かれこれ10年経ちますね。ハマったのは確か、兄が車のBGMで流した『K』を聴いたのがきっかけです。「なんだこの熱い曲は!」と子どもながらに衝撃を覚えました。

その年の誕生日に音楽プレーヤーが欲しいと親にねだり、ipodを買ってもらいました。寝る前は必ずBUMPを聴いていました。

それで初めてライブに行ったのが大学1年生の時です。だいぶ間が空きました。そのライブこそ『RAY』です。

その日の6曲目にタイトルの『(please)forgive』がありました。まあ生歌は感動しましたね。アルバムで聴いた時からお気に入り曲の一つではあったのですが、その日以来しばらく私の中ではトップ1の曲でした。もういつでもどこでも聴いていました。

 

何が素晴らしいかというと、まず歌詞ですね。

大学生で親の庇護から離れたばかりの私にはかなりズシンとくる内容でした。

ズシンというか、ストンという感じでしょうか。

 

大まかに歌詞をまとめると

 

大人になって、何もかも自己責任で動かなければならなくなった「私」が、現実の残酷さや理想とのギャップを痛感して嘆くが、最終的には現実と戦う覚悟をし、新たな挑戦に一歩踏み出す。

 

というもの。

 

朝井リョウ氏の小説『何者』にも近いメッセージが込められていましたね。

現実は甘くないぞと。これまでは親や教師など、私のレールを作って導いてくれる存在が間近にいたが、大人になったらそうはいかない。自分一人で生きていかなければならない。

 

まさにその通りです。

 

今日久々にこの曲を聴いて、ああやっぱりこの歌詞はグサッとくるなと思いました。

グサッというか、ストンですね。

 

きっと誰かが助けてくれる、自分だけは何とかなる、なんてことはありません。

自分だけは成功する、なんてありません。

成功したいのであれば現状維持ではなく、挑戦心をもって人生と向き合わなければなりません。現状に満足していないのであれば、変えなければなりません。現状を変えるためには、相当の勇気が必要です。それでもやるしかありません。

 

なんだか、アドラー心理学の話になってきたような・・・?

 

 

とにかく、この曲は私にとっては非常に思い入れのある名曲です。知る人ぞ知る名曲とはまさにこの曲のことを言うのでしょう。